HOWTO: インターネットに接続するには
私は当初、ISP(インターネットサービスプロバイダ)に従来のモデムダイヤルアップによってインターネットにアクセスするためにパピーを設計しました。私は現在、衛星ブロードバンドアカウントを持っています(屋根の上のお皿を経由して衛星へ直接接続)。ブロードバンドはもちろん非常に人気がありますが、多くの人は未だにダイヤルアップです。なぜならブロードバンドが利用できない所に住んでいたり、ブロードバンドはあまりに高価だったり、あるいは単にダイヤルアップのままを選んでいます。このページは2つに分けられます。そして前半がダイヤルアップに関してです。
アナログモデムでダイアルアップ
伝統的に、Linuxで実際に動くのは我々が「ハードウェア」と呼ぶシリアルモデムだけでした -- ところが、この頃の大部分のモデムはいわゆる「ソフト」モデムです。そのほとんどはMicrosoft Windowsだけで動きます。あなたのPCが内蔵モデムかUSBケーブル経由の外付けモデムならば、それはたぶんソフトモデムです。
ここでは、ISP(インターネットサービスプロバイダ)にダイアルアップするためのアナログモデムについて解説している点に注意して下さい -- これらは、ブロードバンドインターネット接続に使われるADSLやケーブルモデムとは異なります。
- 外付けシリアルモデム。 あなたが外付けシリアルモデムを持っているならば、それは特徴的なケーブルなので簡単に確認できます -- かなり大きな平らな長方形で9本または25本のピンがあります。これはハードウェアモデムで、もちろんパピーで動きます。
- 内蔵PCIモデムボード。
「PCI」はマザーボード上のソケットを参照します。そこに内蔵モデムを接続できます。およそ2002年まで、本当のハードウェアPCIモデムは製造されました。それ以後は全てソフトモデムになりました -- あなたが持っているものもたぶんそうです。
- マザーボード組込みモデム。
技術的には、これらはまだPCIモデムです。なぜなら、すべての入出力デバイスが接続されているマザーボード上のメインインターフェースバスを「PCI」と実際に呼んでいるからです。これらは、すべてソフトモデムです。
- 外付けUSBモデム。 この頃、ほとんどすべての外付けデバイスでUSBが使われています。 -- マウス、キーボード、モデム、プリンタ、スキャナなど。いくつか本当のハードウェアUSBモデムがありますが、たぶんそれはソフトモデムです。
- PCMCIAモデム。 別名カードバス(cardbus)。これはノートパソコンのソケットです。これはソフトかハードモデムです。最近ではソフトになりそうです。
ソフトモデムとは何でしょうか? 基本的にそれ自体は、より少ない処理をする安いモデムで、CPUがいくつかの処理作業をします。これは最新の高速なCPUでは気がつかないオーバーヘッドをCPUに置くことを意味します。しかし、それは古いPCには要因です。私の個人的経験でも、最新のPCでさえハードウェアモデムの方が、より高転送速度を持つ傾向があります。
しかしソフトモデムの本当のマイナス面は、CPUに何らかの処理作業をさせる時にその特定のモデム用の特殊なドライバを必要とする事です。そして大部分のメーカーはWindowsのためだけにドライバをわざわざ書いてきました。しかし、一部のメーカーはさらに「Linuxを認識」してきました。そのうえ、一部のLinux狂はドライバを開発しました。
用心して下さい。あなたがソフトモデムを持っているならば、それは多分パピーで動かないでしょう。
パピーマニア「ezeze5000」(フォーラム名)は、私にテストするように半ダースの古いPCIソフトモデムボードを送ってきました。そして、そのうちの1つは動かせました。-- その位の比率です!
注意。ソフトモデムがLinuxで機能するなら、そのために使用される業界用語があります -- それはリンモデム(linmodem)と呼ばれています。
ダイアルアップするには
パピーバージョン2.17は、ダイヤルアップ用の全く新しい球技を導入しました。簡単に言えば、パピーはアナログモデムを自動判別します。そして、それがサポートされているタイプならば、すべて自動的に設定され接続準備ができます。これはシリアルモデムには簡単です。しかし現在パピーは多くのソフトモデムをサポートします。サポートされていれば、たぶん自動判別されます。
注意:いくつかのモデムの自動判別と自動設定は現在作業進行中です。そして、パピーフォーラムにこの話題について進行中の議論があります。
警告:パピーはブートアップ時にだけ自動判別をするので、パピーを起動する時にモデムが接続されてスイッチが入っている事を確認して下さい。これは一回するだけです。それ以降の起動では、モデムはブートアップ時にスイッチを入れる必要はありません。-- それを使いたい直前にだけです。
ダイヤルアップするために、しなければならない全ては、デスクトップの「接続」アイコンをクリックするだけです。これで「インターネット接続ウィザード」が立上ります。その中に「ダイヤルアップアナログモデムでインターネットに接続」ラベルが付いたボタンがあります。-- ちょっとそれをクリックすると準備万端です。 -- 私が開発したPupDialと呼ばれるプログラムが実行されます。そしてモデムが検出されたかどうかを教えてくれます。
注意。インターネット接続ウィザードの下には数個のラジオボタンがあります。これはデスクトップ「接続」アイコンで、ウィザードではなく、すぐにPupDialを立ち上げる設定を可能にします。 -- たった1クリックでオンラインになります!
注意。「ネットワーク」メニューからもPupDialを実行できます。
もうひとつ。パピーはたくさんのモデムを判別して使えるように自動的に設定できても、時には、多少の追加調整をしなければならないかも知れません。例えば、パピーがモデムを見つけます。しかしダイアルアウトできない時 -- あなたは、いくつか調べてモデムの「初期化ストリング」を変更する必要があるとわかります。そしてモデムは働きます。何でもいいですから、あなたがソフトモデムを微調整して働くようにしたら、どうかその事を私に知らせて下さい。私はその微調整をパピーの次期リリースに組み入れる事ができます。
注意:いくつかのソフトモデムは、PupDialではスイッチを切るために「発信音チェック」を必要とします。
さらに役に立つ情報
何らかの理由でPupDialが動かない場合、パピーには他に2つのモデムダイアラープログラムがあります。それはGkdialとXeznetと呼ばれていてインストール可能なPETパッケージです(アイコンをデスクトップ上の「インストール」アイコンを見て下さい)。 -- 警告。前者はGTK1アプリケーションで、後者はTcl/Tkアプリケーションです。そしてパピー4の場合、これらの依存ファイルもインストールしなければなりません -- そのため、できればPupDialで続けて下さい。Xeznet上の注意:アカウントを追加する時、「tty」フィールドと「speed」フィールドは、デフォルトの/dev/modemと115200bpsで何も入れる必要はありません。
モデムにヘイズコマンドを送る実験をしたいと思うなら、パピーにはmodem-statsと呼ばれる、小さくてすばらしいコマンドラインプログラムがあります。コマンドプロンプトから次のように実行して下さい:
# modem-stats -c "ATZ" /dev/ttyS0
これはローカルの ヘルプファイルがあります。パピーにはもう一つ、picocomと呼ばれるコマンドラインで動く小さなシリアルポート通信ユーティリティがあります。
Cutecomと呼ばれるもう一つのアプリケーションがあります。これは「ユーティリティ」メニューにあるGUIのシリアルポートターミナルプログラムです(注意。パピーの最近のリリースはこのCutecomプログラムが組み込まれていません -- これはPETパッケージです: メニューの「セットアップ」 --> 「Puppyパッケージマネージャ」を見て下さい。あるいはデスクトップの「インストール」アイコンをクリックして下さい)。使い方はとても簡単です: 私のモデムの例では「Handshake: software」チェックボックスにチェックを入れ、ウィンドウの下の方にあるリストボックスから「CR,LF line end」を選択しました。「Input:」ボックスに任意のヘイズコマンドを入力してシリアルポートを開くと、モデムからの応答が一番上のテキストボックスに現れます。例えば、ENTERキーに続けて「AT」を入力すると、モデムは「OK」と応答します。
次のサイトにソフトモデムに関してもっと詳しい情報があります:
linmodems.technion.ac.il/resources.html
以下のURLに特定のモデム用のモデムストリングリストがあります:
www.56k.com/inits
www.west.net/~jay/modem
ADSL/ブロードバンド
とっくの昔に書かれたこのセクションは、更新する必要があります
パピーを使ってADSLに接続した私自身の経験は、非常に単純で楽しかったです。
私の友人は、westnet.com.au(オーストラリア)で、ADSL接続をしています。彼女のコンピュータはWindows 98を使っています。そして、彼女はCDで供給されるEasy-Configプログラムを実行しました。彼女はNetcomm NB1300 Plus 4を購入しました。それは1つのUSBと4つのイーサネットポート付きのADSLルータモデムです。私の勧めで、彼女はUSBポートを使いませんでした。
彼女は一番目のイーサネットポートを彼女のPCに接続し、CDを挿入して、CDのドキュメントの説明に従っていくつかの簡単なハードウェアの設定をしました(基本的に、インターネット設定では「接続に決してダイヤルしない」を選びました。そして、「winipcfg」を実行し、ダイヤルアップモデムでなくイーサネットカードを選びました。そして「更新」ボタンを押しました)。それから、彼女はEasy-Configを走らせて、3つのパラメータを入力しました:
彼女は「ISP-プロファイル」を選ばなければなりませんでした。そして、彼女は最初のままにしました。それは「ISP-プロファイル-001」でした。その他の2つのパラメータは「username@westnet.com.au」形式のユーザ名と彼女のパスワードでした。
あら不思議、彼女のモデムはすぐに立ち上がって稼働しました。
私は自分のPCを2番目のイーサネットポートに差し込んで、Puppyイーサネット/ネットワークウィザードを実行してDHCPを選びました。そして、すぐに本格的に動き出しました!
私の経験は、より上質のモデムを使うことの長所を明らかにします。あなたがダイヤルアップからADSLにグレードアップすることを考えているならば、非常に慎重に、ISPから提供されるモデムを見て下さい。Netcomm NB1300 Plus 4はルータが組み込まれています。それで4台のPCが同時にインターネット接続することをサポートします(usbポートも使われるならば5台のPC)。Easy-Configを走らせた後に、ユーザー名とパスワードはモデム自体に格納されます。このモデムには、ビルトインDHCPサーバとファイアウォール能力があります。実際、この親切な種類のインテリジェントモデムは内部的にLinuxを走らせているかも知れません -- しかし私はこの特定モデルがそうしているかどうかはわかりません。
USBのみのモデムは避けて下さい。安くて厄介です。Windows用に特別なドライバのインストールを要求します。ところが、イーサネットモデムは特別なドライバを必要としません。Linuxのためにはイーサネットモデムがサポートされます。しかしUSBモデムはドライバを備えていないかも知れません。パピーはUSBモデムのごくわずかなサポートしかしません。
上記のアップデートは、最近私がある人のためにもう一つのADSLルータモデムをセットアップした事です。そして、これはウェブブラウザインターフェースを持っています。 -- これは設定するのにWindows仕様のソフトウェアが要求されない事を意味します -- やったー!
(c) copyright 2007,2008 Barry Kauler