HOWTO: マルチメディアを楽しむには

パピーには優れた一連のマルチメディア編集、変換、表示ツールがあります。このページのリンクは各プログラムの「ヘルプ」ページにリンクしています。

注意:リンクは、適切なパッケージをインストールした時のみ存在します。パピーは今や Puppy Unleashed の導入によって、高度にカスタム化でき、ライブCDもお好きなパッケージを選んで、簡単にビルドする事ができます。主要の「ヘルプ」ページは「Puppy Unleashed」のビルドスクリプトが、実際に存在するヘルプファイルにリンクするように自動的に編集します。しかし、この「HOWTO」ページは編集しません。パピーの「標準」リリース(カスタム化されていない)に含まれていないパッケージは「灰色」になっていますが、「PETget」パッケージマネージャでインストールする事ができます。

グラフィックス

パピーはビットマップとベクターグラフィックイメージの2つを取り扱う、非常に役立つアプリケーションとユーティリティを備えています。注意。LZW圧縮アルゴリズムの特許により、GIFフォーマットから離れる傾向はありますが、特許の期限切れが世界中で発生し、これはもう論点ではありません(しかしGIFはアニメーションにだけは適しますが、PNGフォーマットは他の面ではよりすぐれています)。
下記の表はその概要です:


Xpaint 「Xpaint」はビットマップ(ラスター)画像の編集及びビュアです。開いたり、保存できるフォーマットはgif、ico、jpeg、png、ppm、ps、pdf、tiff、xbm、xpmとxwdです。
mtPaint これは別のビットマップイメージエディタで、イメージ(特にアイコン)の編集がピクセルレベルで編集できます。「mtPaint」は優れた汎用ペイントプログラムです。
実際、開発が速いので「mtPaint」に対する私の意見は上がり続けています。バージョン0.45では「Xpaint」の重大な欠点であったイメージの拡大縮小をサポートしました。バージョン0.50は任意の角度の回転をサポートします。「Xpaint」がサポートしているトリミングも「mtPaint」ではより洗練されています。
Figurine 「Figurine」はベクターイメージエディタで、そのデフォルト形式は「fig」です。 「fig」ファイルだけしか開けませんが、「Figurine」は「fig2dev」を使って色々なベクター、ビットマップ形式にエクスポートできます。
注意:「Figurine」は「svg」形式のエクスポートオプションを表示しませんが、「fig2dev」がサポートします。「Figurine」のソースコードを直接直そうと思ってますが、今のところ「fig2dev」を使って直接コマンドラインで「fig」から「svg」に変換することができます。
DIA 図形のライブラリを持っている素晴らしいベクターエディタです。「bitmap」、「xfig」、及び「svg」形式のインポート/エクスポートができます。一つ不利な点は「テキスト」や「図形」を任意に回転する事はできませんが、「Figurine」を使って任意に回転し、その図形を「DIA」にインポートする事は可能です。カスタム図形のライブラリが作成できます。
オンラインドキュメント: http://www.gnome.org/projects/dia/docs.html.
Sodipodi 大変洗練された「SVG」ベクターエディタです。「SVG」は「Scalable Vector Graphics」を意味し、「フラッシュ」と同等のオープンソースプログラムです。フラッシュはウェブページ上のベクター図形、アニメ、ユーザインターフェースです。「SVG」プラグインは全ての主要なウェブブラウザで利用でき、一番有名なのが「Adobe」のものです(フリーダウンロード)。しかし「SVG」に興味がなくても、「Sodipodi」はすばらしいドローイングの作成ツールで、「PNGラスター」や「Postscript」形式として(「GSview」を通して、間接的に「PDF」やその他のベクター形式にも)エクスポートできます。
ドキュメントは www.sodipodi.com に、チュートリアルは hawthorn.csse.monash.edu.au/~njh/programming/draw-packages/sodipodi/ にあります。
InkLite
これは「Inkscape」の初期バージョンの派生物で、基本的には「Sodipodi」と同じで、多少微調整し、一般的なユーザインターフェースを持っています。「Sodipodi」のドキュメントも適用できます。
Inkscape
「InkLite」の兄貴です。これは元々「Sodipodi」の派生物で、その後「C」から「C++」の変換があり、それから「GTKmm」と「Glibmm」のライブラリが必要になりました。「InkLite」よりもっと多くの特徴を持っています。その結果、サイズは非常に大きいです。そして、多数のプラグインは「Python」がインストールされている必要があります。「Inkscape」は「標準」のパピーには付いてませんが、「PET」パッケージで利用できます。
オンラインドキュメントは http://www.inkscape.org/doc/index.php?css=css/base.cssにあります。
Impress これはスライドプレゼンテーションを作成する非常に面白い「Tcl/Tk GUI」アプリケーションです。「PowerPoint」ほどではありません。
「Impress」はオブジェクトを任意の角度で回転でき、テキストの回転もできるようです。「pstoedit」と言うプログラムを使って、まずテキストをベクター化し、そして回転します。しかしテキスト回転機能は「テスト進行中」で、現在まだできません。メールを作者に出して回答待ちです
作者からの回答です -- 「PowerPoint」は「Postscript」形式でエクスポートでき、「Impress」はそれを簡単にインポートできます。「Impress」のドキュメントを参照して下さい。
Imposter 「Open Office」の「Impress」で作成されたプレゼンテーション用のプレーヤです。パピーでは実際これらのプレゼンテーションを作成する事はできませんが、再生はできます。「Impress」が「PowerPoint」のプレゼンテーションをインポートする事ができれば、このプログラムを使ってパピーで再生できます。
「Imposter」は「GTK2」アプリケーションで、アンチエイリアスフォントも持っています。
ホームページ: http://imposter.sourceforge.net/
GTKSee 「GTKSee」はイメージビュア、管理、及びスライドショーです。「Rox」の様にサムネールを表示しますが、より多くの機能を持ち、特にイメージ管理に適し、マウスをサムネイルにのせると、その寸法を表示します。スライドショーの機能も非常に良いです。
Fotox
これはパピー4.xxのデフォルトイメージビュアです。編集機能も持っています。
Gimageview
これは洗練されたイメージビュアです。ビデオファイルも再生します。
Gpicview
基本的なイメージビュアです。
Gqview
もう一つのイメージビュアです。
fig2dev 「fig」ベクターイメージを各種の他のベクターや「bitmap」形式に変換します。パピー用のこのバージョンは次のベクターフォーマットをサポートするようにコンパイルされています:cgm、pic、ps、emf、eps、pdf、及びsvg。そして次のbitmap形式をサポートします: gif、jpeg、pcx、png、ppm、sld、tiff、xbm、xpm
注意:「Figurine」と「ABS」のどちらも、ファイルのエクスポートに「fig2dev」を使います。
pstoedit これは「Postscript」と「PDF」ビュアで、 GSview は「pstoedit」を使って、「Postscript」や「PDF」ファイルを色々なベクター形式にエクスポートします。サポートされているフォーマットは ps、ai (Adobe イラストレータ)、idraw、fig、xfig、tgif、tk、hpgl、pic、mma、mpost、sk (Sketch)、kil(Kontour)、pdf、java1、java2、 dxf、rpl、rib、lwo、及びdxfです。
gifsicle 「gifsicle」は「アニメgif」を構築するコンソールプログラムです。ビュアも付いています。--「Firefox」や「Opera」は「アニメgif」を再生する事ができます。重要なのは「gifsicle」は各フレームを分析し、前後のフレームが変化がある時だけ「アニメgif」ファイルを作成するので、ファイルサイズを大いに縮小します。
scalerx scalerx」は優秀なコンソールプログラムです。小さなビットマップイメージを拡大する時、「縁」がギザギザになりますが、「scalerx」はイメージを分析して「縁」を滑らかにします。「png」イメージだけに使えます。
xli このプログラムはコンソールアプリケーションで、イメージをウィンドウに表示するか、「ルートウィンドウ」(デスクトップ背景)にロードします。サポートされているイメージタイプはfbm、Sun Raster file、CMU WM Raster、pbm、Faces Project、png、gif、jfif、jpeg、Utah RLE、Windows OS/2 RLE、Photograph on CD、X Window Dump、Targa、McIDAS、G3 FAX、PC Paintbrush、GEM、MacPaint、X Pixmap (xpm)、X Bitmap (xbm)です。
qiv
「xli」と同じ機能を持っていますが、サイズがより小さく速いです。「qiv」はパピーバージョン2.10以降、「xli」と入れ換えました。
Gview
パピー4.xxで使われている、ウィンドウに画像を表示する基本アプリケーションです。
grabc これはメニューの中の「Grabc 画面の色をスポイト」で、マウスのポインターが十字カーソルに変わり、スクリーンの希望する箇所へ持って行って、左クリックすれば、その箇所の色をRGB成分として表示する簡単なアプリケーションです。
Gcolor2
パピー4.xxで使われている、色の選択とスクリーン色ピッカーです。
netpbm これは画像ファイルフォーマット変換及び操作するユーティリティパッケージです。パピーはそのフルパッケージのサブセットを持っています。パピーに含まれているものは:anytopnm (ただのシェルスクリプトで、ファイルタイプを決定し、それに適した変換プログラムを呼び出す)、giftopnm、jpegtopnm、pgmtopbm、 pbmtext、pbmtoxbm、pngtopnm、pnmalias、pnmconvol、pnmcut、pnmnlfilt、pnmrotate、pnmscale、pnmsmooth、pnmtops、 pnmtotiff、pnmtojpeg、pnmtopng、ppmdither、ppmlabel、ppmrainbow、ppmtogif、ppmtopgm、ppmtoxpm、ppmtobmp、 ppmquant、pstopnm、tifftopnm、xbmtopbm、xpmtoppm、xwdtopnmです。

pbm は白黒フォーマット、pgm はグレースケール、ppm はカラー、そしてpnm フォーマットは上記3つをカバーします。パピーの多数のアプリケーションはこれらのユーティリティを用い、スクリプト中に特に便利で、入出力のパイプもできます。オンラインドキュメントは netpbm.sourceforge.netにあります。

Gtkam
デジタルカメラから写真を取り込みます。パピー4.xxの標準パッケージです。
Xsane
スキャナから画像を取り込むGUIです。パピー4.xxに入っています。

ビデオ

バージョン0.9.6から、パピーは「Xine-libs」を用い、広範囲のオーディオ及びビデオフォーマットを扱います。


Xine-libs 「Xine-libs」は広い範囲のオーディオ及びビデオフォーマットをサポートするバックエンドライブラリです。ドキュメントはオンラインで xine.sourceforge.net にあります。
Gxine Gxine」は「Xine-libs」のGUIフロントエンドで、ビデオDVD、「Quicktime」を含む各種のビデオファイル、MPG及びAVIの再生ができます。

DVDの再生は非常に良く、パピーは正確にDVDドライブを認識してくれます --「/dev/dvd」が実際のドライブにリンクされているのがわかります。例えば「/dev/hdc」とか。

Mplayer
もう一つのマルチメディア(オーディオ及びビデオ)プレーヤ。PETパッケージで利用できます。
Pupdvdtool
DVDビデオリッパー。パピー狂「plinej」氏が開発しました。

「Gxine/Xine」は機能拡張に「コーデック」ファイルを加える事ができます -- 下記の「オーディオ」セクションを見て下さい。

オーディオ

「Xine-libs」と「Gxine」は一般的なメディアプレーヤを提供し、広い範囲のオーディオファイルフォーマットをサポートします。


Wavplay これはコンソールアプリケーションで「wav」オーディオファイルの再生や録音をします。

注意:このアプリケーションは「Gxine」の出現で余分となりましたが、パピーに残してます(次を見て下さい)。

Gxine 「Gxine」はメディアプレーヤで、広い範囲のオーディオファイルフォーマットが扱えます。「Gxine」はインターネットからストリーミングされたオーディオの再生もできます。
CDドライブの内部オーディオ出力ケーブルがサウンドカードに繋がっていなくても、オーディオCDの再生ができます。-- 下記のその他のCDプレーヤはケーブルを必要とします。
ripperX オーディオCDから曲をリッピングし、「wav」か「mp3」のフォーマットとして保存します。

「ripperX」をCDプレーヤとしても使えます。素晴らしい事は「cddb」をサポートしているので -- インターネットに繋がっていれば「cddb」ボタンをクリックすると、CDの全曲名がダウンロードできます。

Asunder
オーディオCDから曲をリッピングします。
RipOff
Rips songs off audio CDs. Default in Puppy 4.xx.
Pcdripper
オーディオCDから曲をリッピングします。これもパピー4.xxに入っています。
GplayCD オーディオCDを再生します。「Gxine」と「ripperX」もオーディオCDを再生できます。
XfreeCD
オーディオCDを再生し、「cddb」をサポートします。
注:CDを入れる前に、このアプリケーションを開始するとハングアップします。
プロジェクトホームページ: http://xfreecd.sourceforge.net/
cdplay オーディオCDを再生するコンソールアプリケーションです。
Gcombust 「wav」や「mp3」ファイルからオーディオCDを作成できます。
WishCD
「wav]ファイルからオーディオCDを作成できます。
Graveman
オーディオCDの作成ができます。
setvol ボリュームを調整する小さなコンソールユーティリティです。
xtmix,
GUIサウンドミキサ
Sgmixer
パピー4.xxで使われているGUIサウンドミキサ
Snack audio player オーディオファイルを再生する「Gxine」の代替プログラム。Snackライブラリを使います。「Tcl/Tk」が必要。
XS audio recorder and editor 「XS」はSnackライブラリを使うので、広範囲のフォーマットが扱えます。録音や編集の他、「XS」は音声ファイルのフォーマット変換にも便利です。「Tcl/Tk」が必要です。
Sweep
音声レコーダとエディタ。たくさんの特徴があります。
オンラインドキュメント: http://www.metadecks.org/software/sweep/tutorials/
mhWaveEdit
音声レコーダ及びエディタ。ファイルフォーマットの変換もできます。パピー4.xxのデフォルトです。
madplay
コンソールmp3プレーヤ
オンラインドキュメント: http://www.linuxmanpages.com/man1/madplay.1.php
Pmetatagger
オーディオファイル内のテキストタグを表示や編集。


「Gxine/Xine」はインターネットからのストリーミングオーディオやビデオの再生ができるので、例えば、インターネットラジオステーションを聞く事ができます。しかし、主に法律的な理由で最新の「RealAudio」や「MicrosoftMedia」コーデックファイルがパピーには含まれてないので、幾つかのラジオ番組が聞けない事があります。けれども、それらをダウンロードしてインストールすることはできます -- このページの最後の「ストリーミングオーディオ及びビデオGxineプラグイン」セクションをご覧下さい。

スキャン

パピーには「SANE」スキャナーバックエンド(全部のドライバが含まれています)があり、「XSane」GUIフロントエンドもあります。全てがパピー4.xxに組み込まれているので、他にインストールするものはありません。

印刷

パピーでの印刷は「Ghostscript」及び「CUPS」に基づき、主なアプリケーション、Abiword、Amaya、Xpaint及びFirefoxは印刷用に「Postscript」フォーマットでファイルを作成します。「gs」プログラムは「Postscript」ファイルを特定のプリンタに合ったフォーマットに変換する事ができます。

「Ghostscript」パッケージは自分自身のプリンタドライバを持っていますが、たいへん限られています。そこでパピーは「Gutenprint」ドライバを使います。これは「Ghostscript」でも動きます。これによって200以上のプリンタと、600以上の完全互換か部分互換のプリンタを追加サポートします。

印刷するには、まず「CUPS プリンタウィザード」を実行する必要があります。これは適切なドライバを選択して、パピーで使えるように設定します。このウィザードは「メニュー/セットアップ」にあります。

「CUPS」「Ghostscript」「フォント」及び「Gutenprint」のフルセットのドライバはパピーに組み込まれているので、印刷するために、それ以上インストールする必要はありません。しかし「Hewlett Packard」のプリンタを持っているなら、「Gutenprint」はドライバの一式が無いので、「hp-ijs」の PETパッケージを利用します。


ストリーミングオーディオ及びビデオプラグイン(Gxine用)

「Gxine」は「Firefox/Seamonkey」のプラグインとしてインストールされるので、例えばインターネットラジオステーションを聞く事ができます。多数の番組を聞くことができますが、時には最新の「RealAudio」及び「WindowsMedia」のコーデックファイルが必要です。この2つのファイルフォーマットはストリーミングオーディオで最も一般的に使われています。「RealPlayer」や他のプレーヤをインストールする必要はありません。「Gxine」にコーデックファイルを追加するだけです。

「Mplayer」サイトから「extra codecs」集が利用できます。そのPETパッケージがあります。
「PETget」パッケージマネージャを実行(メニュー -> セットアップ -> パピーパッケージマネージャを参照。あるいはデスクトップの「インストール」アイコンをクリック)して、「mplayer_codecs_full」と言うパッケージをインストールして下さい。



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