2.本ソフトの使い方

2.1 BookSyncを起動する

 まず、実行前にエクスプローラから「ツール」-「フォルダオプション」-「表示」-「詳細設定」を開いてファイルとフォルダの表示では「すべてのファイルとフォルダを表示する」をチェックし、「登録されているファイルの拡張子は表示しない」のチェックを外すことを推奨します。

 次に、BookSyncを起動します。
 ZIP形式のアーカイブ(拡張子.ZIPのファイル)で本ソフトを入手した人はアーカイブを展開したフォルダにあるBookSync.exeを実行するとBookSyncが起動します。
 インストーラつきのファイルで(拡張子.EXEのファイル)で本ソフトを入手した人はスタートメニューからBookSync - BookSyncを選ぶとBookSyncが起動します。

BookSync画面

 BookSync.exeを起動すると上のような画面が出ます。

2.2 変換・同期対象のブックマークファイル名を設定する

 まずは、同期・変換を行うFirefox/SeaMonkey/Netscape/Mozilla・Opera・Safari・Google Chromeのブックマークファイルのファイル名を設定します。
 1回ファイル名の設定を行うと設定が記録されるので、この作業は不要になります。

 画面右側のタブを切り替えてブックマーク・お気に入りのファイル・フォルダ名の設定と変換・同期時の設定を行います。
 各タブで設定するブックマーク・お気に入りについては以下のページを参照してください。

タブ名設定対象のブックマーク・お気に入り説明ページ
Firefox 3以降タブFirefox 3以降、SeaMonkey 2.1以降のブックマーク2-1.Firefox 3以降のブックマーク
OperaタブOperaのブックマーク2-2.Operaのブックマーク
IEタブIEのお気に入り2-3.IEのお気に入り
SafariタブSafariのブックマーク2-4.Safariのブックマーク
ChromeタブChromeのブックマーク2-5.Chromeのブックマーク
HTML(Firefox 2)タブFirefox 2以前、SeaMonkey 2以前、Netscape、Mozillaのブックマーク2-6.Firefox 2/Netscape/Mozillaのブックマーク
XBELタブXBEL形式ブックマーク2-7.XBEL形式ブックマーク

 基本的には、各タブのテキストボックスにブックマーク・お気に入りのファイル名・フォルダ名を入力し、同期を行うブックマーク・お気に入りの「実行」チェックボックスにチェックを入れていきます。

 同期・変換を行わないファイルについてはブックマークファイル名を指定しないでください。

ブックマークファイルの自動検出

 Mozilla Firefox、Netscape 8以降、Opera、Safari、Google Chrome、SeaMonkey 2.1以降のブックマークファイル、IEのお気に入りフォルダは初回起動時に自動で検出されます。

 同期・変換・編集といった操作を行う前に、ブックマーク・お気に入りの保存機能を利用してブックマーク・お気に入りのバックアップを採っておくことを推奨します。

2.3 同期機能

概要

 ブックマーク、お気に入りの同期機能ではIE、Firefox/SeaMonkey/Netscape/Mozilla/Opera/Safari/Chromeのブックマークを同じ内容にします。

操作方法

 ブックマーク、お気に入りの同期を行うには「同期(S)」と書かれたボタンを押します。
 もしくは、メニューから「同期(S)」-「同期(S)」を選択します。

 ブックマークの同期を行うかどうか確認するためのダイアログが表示されるので「はい(Y)」を押すとブックマーク・お気に入りの同期が始まります。

 ブックマーク、お気に入りの同期は右のタブで「実行」にチェックが入ったものに対してのみ行われます。

同期の中止

 同期・変換中は下の図のようなウインドウが表示されます。

同期処理実行中

 ここで、キャンセルボタンを押すと同期・変換を中止することができます。
 ただし、ブックマーク・お気に入りの書き込みが始まったらデータの整合性を取るため同期・変換を中止することはできません。

注意点

 なお、同期・変換を行う際はFirefox/SeaMonkey/Netscape/Mozilla/Opera/Safari/Chromeを必ず終了させてください。
 Netscape 6,7/Mozillaの簡易起動(Netscape)・高速起動(Mozilla)を有効にしている場合はタスクトレイのアイコンを右クリックしてNetscape 6,7/Mozillaを終了させてください。
 Firefox/SeaMonkey/Netscape/Mozilla/Opera/Safari/Chromeが起動している場合はブックマークの同期・変換を行わずにエラーメッセージを表示します。

2.4 変換機能

概要

 ブックマーク、お気に入りの変換機能は変換先のブックマーク/お気に入りを変換元のブックマーク/お気に入りの内容に変換します。

操作方法

 ブックマーク、お気に入りの変換を行うには「変換(C)」と書かれたボタンを押します。
 もしくは、メニューから「同期(S)」-「変換(C)」を選択します。

 「変換(C)」と書かれたボタンを押すと下の図のようなウインドウが表示されます。

変換元・変換先のブックマーク/お気に入り指定

 この画面では、変換元と変換先のブックマーク・お気に入りにチェックをつけることで、変換元になるブックマーク・お気に入りと変換先のブックマーク・お気に入りを指定します。

「OK」ボタンを押すとブックマーク・お気に入りの変換を開始します。
「キャンセル」ボタンを押すと画面を閉じます。

 変換元のブックマーク/お気に入り画面でブックマークを1つだけ指定した場合はフォルダ内に同じ名前のブックマーク・フォルダが複数存在してもブックマーク・フォルダをそれぞれ1つにまとめずにすべて変換します。

 Firefoxのライブブックマークの情報やOpera、Firefoxのパネル、サイドバーへの表示の情報といったブラウザ固有の情報を変換先のブックマークに引き継ぐ場合はプロパティコンボボックスの設定を変換元のブックマークに設定してください。

変換対象のブックマークを選択する

 Mozilla Firefox 3以降、Safari、ChromeのブックマークをMozilla Firefox 2/SeaMonkey、Opera、IEのブックマーク、お気に入りに変換する場合、すべてのブックマークを変換するか、変換元のブックマークとフォルダレイアウトを合わせるかを選択することができます。

 「ツール」メニューの「すべてのブックマークを変換対象にする(A)」にチェックを入れない場合はMozilla Firefox 2/SeaMonkey、Opera、IEのブックマーク、お気に入りに相当するブックマークメニュー、Chromeのその他のブックマークの内容のみが変換されます。この場合、変換元のブックマークメニューと変換先のブックマークメニューの内容が同一のものになります。
 「ツール」メニューの「すべてのブックマークを変換対象にする(A)」にチェックを入れた場合はMozilla Firefox 3以降、Safari、Chromeのすべてのブックマークが変換されます。

ツールメニュー

 この設定を使うことで、Mozilla Firefox 3以降、Safari、ChromeのすべてのブックマークをMozilla Firefox 2/SeaMonkey、Opera、IEのブックマーク、お気に入りに変換することができます。

2.5 簡易編集機能

概要

 ブックマーク、お気に入りの簡易編集機能はIE、Firefox/SeaMonkey/Netscape/Mozilla/Opera/Safari/Chromeのブックマークを指定したブックマークの内容にします。
 1つのブラウザのブックマーク、お気に入りに対して、ブックマークのコピー、移動、リネーム、内容の編集といった編集を行った結果を他のブラウザのブックマーク、お気に入りに反映することで、複数のブラウザのブックマーク、お気に入りをまとめて編集することができます。

操作方法

 ブックマーク、お気に入りの編集を行うには「編集(E)」と書かれたボタンを押します。
 もしくは、メニューから「同期(S)」-「編集(E)」を選択します。

 「編集(E)」と書いてあるボタンを押すといったんブックマークの同期を行った後、次のウインドウを表示します。

編集結果の反映

 Webブラウザを起動してブックマークの名前を変更したり、コピーや移動、削除を行って編集してください。
 編集が終わったらブックマークの編集を行ったWebブラウザを終了した後、コンボボックスで編集を行ったブックマーク・お気に入りを選択し、「OK」と書かれたボタンを押すことで各ブラウザのブックマーク・お気に入りが編集後の内容になります。

 ブックマーク、お気に入りの編集は各タブの「実行」にチェックが入っているブックマーク・お気に入りに対してのみ行われます。
 編集を行ったブックマーク・お気に入りの選択時に「実行」にチェックが入っていないブックマーク・お気に入りを選択したり、Webブラウザが立ち上がっている場合はエラーになります。

編集済みのブックマーク・お気に入りの内容を反映する

 「ツール」メニューの「編集前の同期を行う(S)」にチェックを入れない場合は「編集(E)」ボタンを押すとすぐに「編集結果の反映」ダイアログが表示されます。

ツールメニュー

 この設定を使うことで、編集済みのブックマーク・お気に入りの内容を他のブックマーク・お気に入りに反映することができます。
 編集済みのブックマークが存在していて、他のブックマーク・お気に入りの内容を編集済みのブックマークの内容に合わせたい場合に便利です。

2.6 同期・変換の設定

同期後のブックマークの並び順の設定

 リストボックス「ソート順」で同期後のブックマークの並び順を指定することができます。
 内容は次のとおりです。

  1. 元のブックマークの順番
     同期を行う際はIE/Firefox/Netscape/Mozilla/Opera/Safari/Chromeのブックマークの順番を保存します。
    変換を行う際は、変換元のお気に入り、ブックマークの中で最も優先度が高いお気に入り、ブックマークの順番を変換後の並び順とします。
    編集を行う際は編集を行ったお気に入り、ブックマークの順番を編集後の並び順とします。
  2. 名前順(ディレクトリ優先)
     ブックマークの名前順に並べ替えを行います。
     その際、フォルダは上に、ブックマークは下に並びます。
     Version 1.11までの並び順と同じ順番です。
  3. 名前順
     ブックマークの名前順に並べ替えを行います。
     フォルダとブックマークを区別しません。
  4. URL順
     URLの順に並べ替えを行います。
     その際、フォルダは上に元のブックマークの順番で並びます。
  5. なし
     読み込んだ順に並べます。
     Version 1.72以前の「なし」とは異なりますので注意してください。

 Operaで本ソフトによる並べ替え順を有効にする場合はブックマークの表示選択で「ユーザー定義順に表示」を選択する必要があります。
 ソートを行った場合、Firefox/SeaMonkey/Netscape/Mozilla、Operaのブックマークでは区切り線の意味がなくなるので区切り線を消去します。

更新されたブックマークのみの更新

 「更新」と書いてあるチェックボックスにチェックを入れると新しく加わったブックマーク・お気に入り及び、更新が行われたブックマーク・お気に入りのみを更新します。

説明・キーワード・ニックネームの同期

 プロパティとかかれたところの右のコンボボックスでは、Firefox/SeaMonkey/Netscape/MozillaのDescription(説明)/Keyword(キーワード)、OperaのDESCRIPTION(説明),SHORT NAME(ニックネーム)、XBELのdesc要素にどのブックマークのものを入れるかを指定します。
 プロパティコンボボックスの指定と、反映される説明・キーワード・ニックネームの組み合わせは以下のとおりです。

プロパティコンボボックスの指定反映される説明・キーワード・ニックネーム
同期しない優先順位の設定と更新チェックボックスの指定に従う
Mozilla 1Firefox 2/Netscape/Mozillaのブックマーク1のもの
Mozilla 2Firefox 2/Netscape/Mozillaのブックマーク2のもの
Opera 1Operaのブックマーク1
Opera 2Operaのブックマーク2
Firefox 1Firefox 3のブックマーク1
Firefox 2Firefox 3のブックマーク1
XBEL1XBELファイル1
XBEL2XBELファイル2

 また、Version 2.13からはプロパティコンボボックスで「同期しない」以外を指定した場合、指定したブラウザのブックマークの情報を他のブラウザのブックマークの相当する情報に変換します。
 その際、同じ種類のブラウザ(Firefox 3のブックマーク1→Firefox 3のブックマーク2等)の場合は変換元のブックマークの情報をすべて変換先のブラウザのブックマークに反映します。
 種類の異なるブラウザ(Firefox 3のブックマーク1→Operaのブックマーク1等)のブックマーク間で変換される項目は以下の通りです。

プロパティコンボボックスで指定した
ブックマーク
同期・変換先の
ブックマーク
反映される項目
Firefox 2/SeaMonkey/Netscape/Mozilla Opera
  • サイドバーへの読み込みの指定
    (パネルに表示されます。)
Firefox 2/SeaMonkey/Netscape/Mozilla Firefox 3
  • サイドバーへの読み込みの指定
  • ライブブックマーク
  • ライブタイトル・マイクロサマリ
Opera Firefox 2/SeaMonkey/Netscape/Mozilla
  • パネルへの読み込みの指定
    (サイドバーに表示されます。)
Opera Firefox 3
  • パネルへの読み込みの指定
    (サイドバーに表示されます。)
Firefox 3 Opera
  • サイドバーへの読み込みの指定
    (パネルに表示されます。)
Firefox 3 Firefox 2/SeaMonkey/Netscape/Mozilla
  • サイドバーへの読み込みの指定
  • ライブブックマーク
  • ライブタイトル・マイクロサマリ

優先順位の設定

 優先順位の設定機能では、更新されたブックマークのみの更新を指定しないときに同じ名前のブックマークが存在した場合、どのブラウザのブックマーク・お気に入りを優先するかを設定します。
 メニューバーの「ツール(T)」-「優先順位の指定(P)」を選択すると優先順位の設定ダイアログが表示されます。

優先順位の設定

 ブックマーク・お気に入りの名前を選択して、「↑」「↓」ボタンを押下すると選択したブックマーク・お気に入りの優先順位が「↑」ボタンでは上がり、「↓」ボタンでは下がります。
 「OK」ボタンを押下すると画面上の優先順位を同期・変換時の優先順位に設定します。
 「キャンセル」ボタンを押下すると優先順位を変更せずにダイアログを閉じます。

URLが異なる同名のブックマーク・お気に入りの扱いの設定

 メニューバーの「ツール(T)」-「URLが異なる同名のブックマーク・お気に入りを残す(L)」にチェックを入れることで、同じ名前でURLが異なるブックマーク・お気に入りがあった場合に両方のブックマーク・お気に入りを残すことができます。
 その際、2番目以降に出現したブックマーク・お気に入りについては末尾に"_xx"(xxは01〜99の数字)がつきます。

 メニューバーの「ツール(T)」-「URLが異なる同名のブックマーク・お気に入りを残す(L)」のチェックをはずした場合は優先順位と更新指定に従ってブックマーク・お気に入りが上書きされます。

ツールメニュー

スペースの正規化設定

 メニューバーの「ツール(T)」-「スペースを正規化する(N)」にチェックを入れることで、ブックマーク・お気に入り名の複数のスペースが続く部分を1つにまとめます。
 このチェックにより、スペースの個数だけが異なるブックマークをまとめることができます。

ツールメニュー

IEのお気に入りバーをFirefox 3/Chrome/Safariに出力しない

 メニューバーの「ツール(T)」-「IEのお気に入りを出力しない(I)」にチェックを入れると、IEのお気に入りバーの内容をFirefox 3以降/Chrome/Safari/XBEL(ツールバー+メニュー(QtWeb)選択時)のブックマークに出力しません。
 IEのお気に入り、Opera、Firefox 2(Netscape/Mozilla)、XBEL(ツールバー+メニュー(QtWeb)以外を選択した時)のブックマークにはIEのお気に入りバーを出力します。

 この設定により、Firefox 3以降/Chrome/Safari/XBEL(ツールバー+メニュー(QtWeb)選択時)のブックマークにブックマーク(ツール)バーとIEのお気に入りバー相当のフォルダが両方出力されることがなくなります。

 この設定は同期機能とIEのお気に入りを変換元にしたときの変換機能で有効になります。

ツールメニュー

変換対象の事前設定

 変換対象の事前設定機能では、変換対象を事前に指定しておくことができます。

 メニューバーの「ツール(T)」-「変換対象を設定する(C)」を選択すると変換元・変換先のブックマーク/お気に入り指定ダイアログが表示されます。

変換元・変換先のブックマーク/お気に入り指定

 変換元となるブックマーク・お気に入りと変換先となるブックマーク・お気に入りを指定しておくと変換時に変換元・変換先のブックマーク/お気に入り指定ダイアログで指定したブックマーク・お気に入りが変換対象の初期状態として表示されます。

 また、変換元となるブックマーク・お気に入りと変換先となるブックマーク・お気に入りを指定して同期・変換設定を保存し、コマンドラインから同期・変換設定を読み込ませた場合、本ダイアログで指定した変換元・変換先が変換対象として使われます。

編集対象の事前設定

 編集対象の事前設定機能では、編集対象を事前に指定しておくことができます。

 メニューバーの「ツール(T)」-「編集対象を設定する(E)」を選択すると編集したブックマーク・お気に入りの選択ダイアログが表示されます。

編集したブックマーク・お気に入りの選択

 編集を行ったブックマーク・お気に入りを指定しておくと編集時に編集結果の反映ダイアログで指定したブックマーク・お気に入りが編集結果反映元の初期状態として表示されます。

 また、編集を行ったブックマーク・お気に入りを指定して同期・変換設定を保存し、コマンドラインから同期・変換設定を読み込ませた場合、本ダイアログで指定したブックマーク・お気に入りが編集結果反映元として使われます。

2.7 ブックマーク・お気に入りの保存機能

概要

 ブックマーク・お気に入りの保存機能はユーザーの誤操作に備えて、ブックマーク・お気に入りをLZH,ZIP,7-Zip形式のアーカイブに保存します。
 同期・変換・編集が思ったとおりの結果にならない場合などにブックマーク・お気に入りを保存したアーカイブから同期・変換・編集前のブックマーク・お気に入りを復元することができます。

 ブックマーク・お気に入りの保存機能には統合アーカイバプロジェクトの各DLLを使用しています。
 LZH形式の場合はMicco氏作のUNLHA32.DLLを、ZIP,7-Zip形式の場合は秋田 稔氏作の7-Zip32.DLLをそれぞれ利用しますので、別途ご用意ください。
 名前にUnicodeを使ったIEのお気に入りを保存できるようにするために、Ver 2.40以降のUNLHA32.DLLの使用を推奨します。

操作方法

ブックマーク・お気に入りの保存

 メニューバーの「ツール(T)」-「ブックマークの保存(B)」を選択すると保存先のファイル名を指定するファイル保存ダイアログが表示されます。
 ここで、ファイル名を入力して「保存」ボタンを押すことで、Firefox 2/Netscape/Mozillaのブックマーク1、Firefox 2/Netscape/Mozillaのブックマーク2、Operaのブックマーク1、Operaのブックマーク2、Firefox 3のブックマーク1、Firefox 3のブックマーク2、Safariのブックマーク1、Safariのブックマーク2、Chromeのブックマーク1、Chromeのブックマーク2、IEのお気に入りで指定したブックマーク・お気に入りファイルを入力したファイル名で保存します。

ブックマーク・お気に入りの復元

 メニューバーの「ツール(T)」-「ブックマークの復元(R)」を選択するとブックマーク・お気に入りを保存したファイルを指定するファイル選択ダイアログが表示されます。
 ここで、「ブックマーク・お気に入りの保存」でブックマーク・お気に入りを保存したファイルを選択することで、Firefox 2/Netscape/Mozillaのブックマーク1、Firefox 2/Netscape/Mozillaのブックマーク2、Operaのブックマーク1、Operaのブックマーク2、Firefox 3のブックマーク1、Firefox 3のブックマーク2、Safariのブックマーク1、Safariのブックマーク2、Chromeのブックマーク1、Chromeのブックマーク2、IEのお気に入りで指定したブックマークファイル・お気に入りフォルダに保存したブックマーク・お気に入りを復元します。

 関係ないファイルを指定した場合は、エラーになります。

注意点

IEのお気に入りを完全に復元するには

 トラブル防止のため復元時にはIEのお気に入りの内容を消去せずにお気に入りを復元するのでお気に入りの内容を完全に元に戻したい場合はあらかじめIEのお気に入りフォルダの中身を空にしてください。

IEのお気に入りを異なるOSで復元する際の注意点

 Windows 2000、XPとVista、7ではリンクバーフォルダ・お気に入りフォルダのフォルダ名が異なりますが、お気に入りを復元する際はOS毎のフォルダ名の違いを考慮しませんので、お気に入りを保存した時のOSと復元する時のOSが異なる場合はその点を念頭においてください。

Version 2.63以前の保存ファイルを復元する際の注意点

 Version 2.64でSafariのブックマークファイルを格納する際の拡張子を変更しましたので、Version 2.63以前で保存したブックマーク・お気に入りを復元する際はVersion 2.63以前で復元するようにしてください。
 もしくは、アーカイブからファイルを取り出して、ブックマークファイルにコピーするようにしてください。

 Safariのブックマークファイル以外については問題はありません。

ブックマーク・お気に入りを保存するファイルの内容

 ブックマーク・お気に入りを保存するファイルはLZH/ZIP/7-Zip形式の書庫にしています。
 書庫の内容は次のとおりです。
 BookSyncを使わないでブックマーク・お気に入りを取り出すときに参考にしてください。

ファイル・パス情報内容
Mozilla1.htmlFirefox 2/Netscape/Mozillaのブックマーク1で指定したFirefox 2/Netscape/Mozillaのブックマーク
Mozilla2.htmlFirefox 2/Netscape/Mozillaのブックマーク2で指定したFirefox 2/Netscape/Mozillaのブックマーク
Opera1.adrOperaのブックマーク1で指定したOperaのブックマーク
Opera2.adrOperaのブックマーク2で指定したOperaのブックマーク
(IEのお気に入りのフォルダ名)/IEのお気に入り
Firefox1.sqliteFirefox 3のブックマーク1で指定したFirefox 3のブックマーク
Firefox2.sqliteFirefox 3のブックマーク2で指定したFirefox 3のブックマーク
Safari1.plistSafariのブックマーク1で指定したSafariのブックマーク
(Version 2.63までは誤って拡張子を.sqliteにしていました。)
Safari2.plistSafariのブックマーク2で指定したSafariのブックマーク
(Version 2.63までは誤って拡張子を.sqliteにしていました。)
Chrome1Chromeのブックマーク1で指定したChromeのブックマーク
Chrome2Chromeのブックマーク2で指定したChromeのブックマーク
XBEL1.xbelXBELファイル1で指定したXBELファイル
XBEL2.xbelXBELファイル2で指定したXBELファイル

2.8 同期・変換設定保存機能

 BookSyncでは任意の時点の同期・変換設定をファイルに保存するとともに、保存した同期・変換設定ファイルの内容を同期・変換・編集処理の設定に使うことができます。

 同期・変換設定のバックアップや、同期・変換・編集処理の自動実行の条件にお使いください。

同期・変換設定の保存

メニューバーから「ファイル(F)」-「同期・変換設定に名前をつけて保存(A)」を選択すると、ファイル保存ダイアログが表示されます。
ここで、ファイル名をつけて、「保存」ボタンを押下すると、現在の同期・変換設定を同期・変換設定に保存することができます。

同期・変換設定の呼び出し

メニューバーから「ファイル(F)」-「同期・変換設定を開く(O)」を選択すると、ファイルを開くダイアログが表示されます。
ここで、ファイル名をつけて、「開く」ボタンを押下すると、同期・変換設定ファイルの内容を同期・変換の設定にすることができます。

同期・変換設定の上書き保存

メニューバーから「ファイル(F)」-「同期・変換設定の上書き保存(S)」を選択すると、名前をつけて保存した同期・変換設定ファイル名と開いた同期・変換設定ファイル名のうち、直前に操作を行ったファイル名で、現在の同期・変換設定を保存することができます。

起動時の同期・変換設定ファイル読み込み

 BookSyncを起動する際にコマンドラインの実行ファイル名の後ろに同期・変換設定ファイルのファイル名を書くと、起動時に同期・変換設定ファイルを読み込ませることができます。

例)c:\Users\test\Documents\setting.bsという同期・変換設定ファイルを起動時に読み込ませる場合
BookSync c:\Users\test\Documents\setting.bs

2.9 同期・変換・編集処理の自動実行

 BookSyncでは起動時に同期・変換・編集処理を自動で実行することができます。
 起動時に同期・変換設定ファイルを読み込ませることで、起動時に任意の設定で同期・変換・編集処理を行うことができます。
 存在しない同期・変換設定ファイルを指定した場合はエラーメッセージを表示するとともに、自動実行を行いません。

同期処理の自動実行

 起動時に同期処理を自動実行する場合はBookSyncを起動する際にコマンドラインの実行ファイルの後ろに /Sync と書きます。
 コマンドプロンプトやファイル名を指定して実行から下記のように入力してください。(あらかじめ、BookSync.exeのあるドライブ・フォルダに移動してください。)

BookSync /Sync

 リムーバブルメディアで使うときなどに指定する/Portableオプションと共に指定する場合はコマンドラインの実行ファイルの後ろにスペースで区切って/Portableと/Syncを書きます。
例)
BookSync /Portable /Sync

 これで、起動時に同期処理が実行された後、BookSyncのウインドウが表示されます。

 同期処理の対象となるブックマーク・お気に入りの設定は、前回BookSyncを実行した時の設定と同じになります。
 あらかじめ、同期対象を設定しておいてください。

同期処理の起動時自動実行

 コマンドラインの実行ファイルの後ろに /Sync の他、/AutoExecを付けた場合は、プログラム起動直後に確認ダイアログを出さず、前回の設定で同期を開始します。
また、/AutoEndをつけると同期実施後に自動で終了します。
/NoReportをつけると同期に成功したときのメッセージを出力しません。(エラーが発生したときはメッセージを出力します。)

変換処理の自動実行

 起動時に変換処理を自動実行する場合はBookSyncを起動する際にコマンドラインの実行ファイルの後ろに /Convert と書きます。

BookSync /Convert

 起動すると、変換対象を指定するダイアログが表示されますので、通常の変換時と同じように指定を行ってください。

変換処理の起動時自動実行

 コマンドラインの実行ファイルの後ろに /Convert の他、/AutoExecを付けた場合は、プログラム起動直後に変換対象指定のダイアログを出さず、前回の設定で変換を開始します。
また、/AutoEndをつけると変換実施後に自動で終了します。
/NoReportをつけると変換に成功したときのメッセージを出力しません。(エラーが発生したときはメッセージを出力します。)

例)前回の設定で変換を開始する。
BookSync /Convert /AutoExec

 同期・変換設定ファイルの読み込みと合わせると、任意の設定で自動的に変換を行うことができます。

例)c:\example.bsの設定で変換を開始する。
BookSync /Convert /AutoExec c:\example.bs

編集処理の起動時実行

 起動時に変換処理を自動実行する場合はBookSyncを起動する際にコマンドラインの実行ファイルの後ろに /Edit と書きます。

BookSync /Edit

 編集処理の対象となるブックマーク・お気に入り、編集前の同期の有無等の設定は、前回BookSyncを実行した時の設定と同じになります。
 あらかじめ、編集対象を設定しておいてください。

編集処理の起動時自動実行

 コマンドラインの実行ファイルの後ろに /Edit の他、/AutoExecを付けた場合は、プログラム起動直後に編集対象指定のダイアログを出さず、前回の設定で編集を開始します。
また、/AutoEndをつけると編集実施後に自動で終了します。
/NoReportをつけると編集に成功したときのメッセージを出力しません。(エラーが発生したときはメッセージを出力します。)

例)前回の設定で編集を開始する。
BookSync /Edit /AutoExec

 同期・変換設定ファイルの読み込みと合わせると、任意の設定で自動的に編集を行うことができます。

例)c:\example.bsの設定で編集を開始する。
BookSync /Edit /AutoExec c:\example.bs

バックアップ処理の起動時実行

 起動時にバックアップ処理を自動実行する場合はBookSyncを起動する際にコマンドラインの実行ファイルの後ろに /Backup と書き、/Backupの後ろにスペースを空けて、バックアップ先のファイル名をフルパスで書きます。バックアップ先ファイルの存在するフォルダ名にスペースが存在する場合は""でバックアップ先ファイルのフルパス名を囲ってください。

BookSync /Backup h:\test.lzh

 バックアップの対象となるブックマーク・お気に入り、編集前の同期の有無等の設定は、前回BookSyncを実行した時の設定と同じになります。
 あらかじめ、バックアップ対象ファイルを設定しておいてください。

コマンドラインヘルプの表示

/Help,/?を起動時オプションに指定するとオプション名の説明を表示します。

2.10 その他の機能

IEのお気に入りの順番のリセット

 メニューバーから「ツール(T)」-「IEのお気に入りの順番をリセットする」を選択するとIEのお気に入りの順番をリセットすることができます。
メニューを選択した後、本当にIEのお気に入りの順番をリセットしてよいかどうかの問い合わせを行うダイアログが表示されますので、「はい」を選択するとIEのお気に入りの順番をリセットします。
 本ソフトによりIEのお気に入りへの変換を行った後やIEのお気に入りを同期・編集対象にして同期・編集を行った後にIEが起動しなくなったときに実行してください。

バージョン情報

 本ソフトのバージョン番号を表示します。

操作方法

 以下の操作を行うと、下のようなダイアログが出ます。

[バージョン情報ダイアログ]

 「Support」ボタンを押すと、作者のWebページにジャンプします。
 「OK」ボタンを押すと、ダイアログを閉じます。

ヘルプ表示

 本ソフトのヘルプファイルを表示します。

操作方法

 以下の操作を行うと、このページを表示します。

BookSyncの終了

操作方法

 以下の操作を行うと、本ソフトを終了します。

2.11 トラブルシューティング

ログ出力機能

 起動時のコマンドラインオプションに/Debugをつけると、デバッグレベルのログファイルを、/Traceをつけると更に詳しいトレースログファイルを出力します。  ログファイルは、以下のフォルダにBookSyncLog.logというファイル名で出力します。

 作者にバグ報告のメールを出すときなどに役立ててください。

スパイウェア対策ソフトを実行している場合

 BookSyncでは各ブラウザのブックマークをIEのお気に入りに変換する時にIEのお気に入りのインターネットショートカットファイルを直接書き換えます。
 そのため、スパイウェア対策ソフトの常駐保護を実行している場合、実行を許可するかどうか問い合わせのダイアログが表示される可能性や正常に変換が行われない可能性があります。

同期・変換後の内容がおかしい場合などにブックマークの内容を元に戻す方法

 同期やブックマーク・お気に入りの変換、編集の終了時にはFirefox/SeaMonkey/Netscape/Mozilla/Opera/Safari/Chromeのブックマークファイルをバックアップします。
 バックアップファイル名は元のファイルと同じ場所に元のファイル名に"BookSync.bak"をつけた名前で保存します。

例).ブックマークファイルがC:\Documents ans Settings\(ユーザー名)\Application Data\Mozilla\Firefox\Profiles\hogehoge.FoxUser\bookmarks.htmlの場合
 バックアップしたブックマークファイルのファイル名はC:\Documents ans Settings\(ユーザー名)\Application Data\Mozilla\Firefox\Profiles\hogehoge.FoxUser\bookmarks.html.BookSync.bakになります。

 同期・変換後の内容がおかしい場合は本ソフトの操作を行わずにバックアップしたブックマークファイルを元のブックマークに上書きコピーしてください。

 IEのお気に入りについてはバックアップを採るフォルダが多いので、本ソフトの実行前にバックアップを採りません。ブックマーク・お気に入りの保存機能を利用して必要に応じてバックアップを採ってください。

Netscape 6以降,Mozilla/SeaMonkey/Firefox,Operaの変換・同期後のブックマークが文字化けする。

 BookSyncでは地域の設定(Windows 2000:「地域のオプション」、Windows XP:「地域と言語のオプション」)に応じて、IEのお気に入りの文字コード(各国のWindows標準のマルチバイト文字、日本ではShift-JIS)とNetscape 6/7,Mozilla/SeaMonkey/Firefox,Opera 6〜9.6のブックマークの文字コード(UTF-8)を変換しているので、IEを動かしているOSの地域とBookSync起動時の地域設定を合わせる必要があります。
 日本の場合はロケールに日本を指定してください。

Opera 9.6以前から10以降のバージョンにバージョンアップする際の注意点

 Opera 10以降ではOpera 7〜9.6までとはブックマークファイルの位置、ファイル名が変わっていますので、バージョンアップした後は必ずブックマークファイルの設定をやり直すようにしてください。

Operaのブックマークの検出について

 シングルユーザーで使用しているOpera 7以降のブックマークの検出にあたっては一番最後に起動したOperaのブックマークのみを検出します。
 この制限はインストールされたOperaを検出する方法を簡略化するためのもので、現状では仕様とします。