●付録
  超巨大モンスター作成法

本素材集では、画面いっぱいに広がるような超巨大モンスターとの戦闘を作ることができます。
やや手間がかかり、上級者向けではありますが、
通常の戦闘とは趣の異なる迫力ある戦闘を作ることができます。


超巨大モンスターを作成するには、専用の素材とマップを用意する必要があります。

・画像を表示する際の特徴
超巨大モンスターは、ファイル名の先頭に"#"がついた専用の画像を使用します。
このとき注意したいのは、"#"が付いたファイルは
通常の画像とは異なる表示位置となることです。


通常の画像は、サイズにかかわらずその画像が設定されたイベントの位置を画像最下端にします。
キャラクターの足元の位置が揃っており、画像が大きくなるほど上へ伸びていきます。


それに対して"#"付き画像は、画像の中心がイベントの中央になるように設定されています。
そのため、通常大きくなるほど上に伸びていく画像が画面全体に広がります。
さらに、画像のプライオリティも自動的に通常キャラクターより下になるため、
超巨大モンスターの画像は遠景のようにキャラクターの足元に広がっていきます。

・専用画像の作成
まず超巨大モンスターの画像を用意します。

今回は、これを用いて超巨大モンスターを作成します。
用意する画像のサイズは、その戦闘を行うマップの大きさに合わせるのが簡単です。
合っていなくても問題ありませんが、今回のように画像の左右が切れてしまっている場合、
マップのサイズと合っていないとおかしなふうに表示されてしまいます。

また、あとでマップチップの画像を貼り付けるため、
マップの大きさに合っているほうが作業しやすくなります。

今回は、この設定で行います。
マップ1マスの大きさは、32ドット * 32ドットですので、
モンスターの画像は17*32 15*32で544 * 480ドットとなります。
少しサイズが足りなかったので、拡大しました。

(この画像はサンプルなので、少し縮小してあります)

この画像を、横に3つ並べたものを用意します。
このとき、ごく僅かに画像の拡大縮小を行っていると、
足踏みしているように画像が動作します(拡大・縮小の程度は、0.5%〜1%で十分です)。


次に、マップチップの画像を貼り付けます。
超巨大モンスター画像は、キャラクターよりは下に表示されますが、
マップチップよりは上に表示されます。
そのため、そのままではマップチップが隠れて見えなくなってしまいます。


このようなマップを作成したら、足元のマップチップを画像で再現し、
超巨大モンスターの画像の上に貼り付けます。


このとき、マップ上で超巨大モンスターのイベントを配置したい場所が
画像の中心に来るように調整します。
これを3つ全てに行います。


これで画像は完成です!

・マップの設定

マップを設定する際、まずデータベースの『タイルセット』で、
『透明だけど歩けるマップチップ』を用意します。
このマップチップを超巨大モンスターを配置したい場所に配置します
(上の画像で言うと、マップ中央のイベントがある場所)。
マップの移動許可の設定によっては、その透明なマップチップに移動して入れるように
周囲のマップチップも調整します(透明かつ歩けるチップを配置するのが簡単です)。

・トループの設定
超巨大モンスターが、
『透明だけど歩けるマップチップ』に来るように位置を調節します。

以上で、完成です!
一見難しそうですが、慣れると30分ほどで作れるようになります。

こんなふうになります。