●データベースの設定
  スキル/アイテム

スキルとアイテムは同じように設定します。
データベース上での設定は、基本的にデフォルトと同様ですが、何点か異なる点があります。
判りにくい場合は、このページの末尾にある例や既に設定済みのものを参考にしてください。

・効果範囲

 Ace本来の「単体・全体・使用者」の区別ではなく、「範囲・全体・使用者中心」の区別となります。
 「単体」は、便宜上「範囲 1 の範囲攻撃」という扱いになります。

範囲 データベースで効果範囲「単体」に設定し、その後メモ欄で<範囲>を設定します。
範囲の値は1〜5です。
全体 データベースで効果範囲「敵全体」「味方全体」に設定すると、
<射程>と<範囲>を無視して、全体スキル・アイテムとなります。
(便宜上、<射程 0><範囲 0>に設定することを推奨します)
使用者中心 データベースで効果範囲「使用者」に設定し、メモ欄で<範囲>を設定します。
<射程>が無視され、使用者を中心とした範囲になります。
範囲が2以上の場合、周囲にいる味方を範囲内に含むようになります。
使用者だけに有効なスキル・アイテムは、「範囲 1 の使用者中心」にします。

なお、メモ欄に<地点指定><周囲攻撃>を追加で書き込むと、
使用者の周囲の敵に攻撃するスキル・アイテムとなります。
ランダム 範囲攻撃の扱いとなります。攻撃範囲内の対象から、ランダムに選択します。
全体に設定することはできません。
HP0(単体) 設定すると、<射程>と<範囲>が無視されます。
(便宜上、<射程 0><範囲 1>に設定することを推奨します)
ステータスウィンドウから対象を指定します。
HP0(全体) <射程>と<範囲>を無視して、全体スキル・アイテム(HP0)となります。

*HP0のユニットは、戦闘不能になった位置で復活します。


・速度補正値
 速度補正値は、詠唱時間・追加待機として使用します(フルターン方式では無効です)。
 値は -100% 〜 100%で設定します。
 負の値に設定すると、発動前に一定時間待機時間が発生する「詠唱時間」に、
 正の値に設定すると、発動後の待機時間が延長する「追加待機」になります(発動は即時)。
 「詠唱時間」と「追加待機」を同時に設定することはできません。

 素早さから計算される速度に設定された値を掛けて、設定時間とします。
 -100%に設定すると、詠唱時間1ターンの後発動します。-50%なら、0.5ターン詠唱します。
 100%に設定すると本来の待ち時間1ターン+追加待機1ターンの計2ターン、次の行動まで待ちます。

 なお、詠唱中に対象が範囲外に出た場合、スキルは発動しません。
 ただし、対象が戦闘不能もしくは隠れの場合は、範囲内の別のユニットを対象に変更します。


・説明文
 戦闘中はウィンドウがリサイズされるため、一行に長い文を書き込むとはみ出してしまう場合があります。
 また、専用の特殊文字が使用できます(スキル・アイテムの説明文でのみ使用可能)。

\R スキルの射程を表示します。
最低射程や武器射程(射程 100)、射程無制限(射程 0)、直線射程にも対応しています。
スキルの効果範囲が「全体」「使用者」「戦闘不能」の場合は表示されません。
\S スキルの効果範囲を表示します。
全体、使用者、周囲、戦闘不能といった範囲にも対応しています。
\W スキルの詠唱または追加待機を表示します(フルターン方式では空白になります)。
アクターや装備のメモ欄で「速度補正」が設定されている場合、補正した値が表示されます。
\A スキルの射程、範囲、詠唱/待機をまとめて表示します。
ウィンドウからはみ出すことがありますが、一度にまとめて表示できるので手間が減らせます。

 例:\R ⇒そのスキルの射程が、“射程:x”と表示されます。

 *前作と違い、制御文字の後ろにスキル・アイテムのIDを書き込む必要はありません。

・SRPG独自のパラメータの設定
 各スキル/アイテムのメモ欄に記入する事で、設定を行う事が出来ます。

<射程 X> スキル・アイテムの射程です。0 、1〜 99、100 で設定します。
0 にすると、射程無制限のスキルになります。
100 にすると、武器射程が設定されます。
<最低射程 X> スキル・アイテムの最低射程です。
これより近い距離の対象には使用できなくなります。
また、射程より大きい場合、自動的に補正されます。
<範囲 X> スキル・アイテムの効果範囲です。1 〜 5 で設定します。
設定されていないと1になります。
<直線射程>  記述すると、直線形をした射程を持つスキル・アイテムになります。
<ノックバック X> 攻撃命中時、相手の行動順序を遅らせます(フルターン方式では無効)。
0〜100%で設定し、相手の素早さをもとに計算されます。
強力な設定にすると、相手が全く動けなくなるので注意してください。
<高速行動 X> 行動後、待機時間全体(本来+追加待機)を短縮して行動します。
1 〜 100%で設定し、待機時間全体をもとに計算されます。
例えば、<高速行動 50> とすると、50% 待機時間を短縮して
通常より早く次のターンの行動ができるようになります。
<即時再行動> 行動後、即座に再行動します。
<高速行動>と異なり、行動回数の追加を利用して同一ターン内で再行動します。
MP/TPが続く限り移動し続けることも可能になってしまうため、
<移動後使用不可>と併用することが推奨されます。
<地点指定> ユニットではなく、地点をターゲットにしたスキル・アイテムになります。
カーソルがユニットと重なっていなくても使用できます。
ユニットが移動しても追尾しないため、詠唱中に範囲内から
ターゲットがいなくなった場合、不発になります。
<周囲攻撃> 対象を「使用者」とし、<地点指定>と同時に使用します。
使用者の周囲のエネミーに有効なスキルとなります。
この場合、射程は 0 に設定してください。
 <移動後使用不可> 設定されていると、キャラクターが移動した後は使用できず、
その場でのみ使用可能なスキルにすることができます。
エネミーもその場で使用します。

*記入しない場合、原則 0 に設定されます。

*射程の設定における注意点
 バージョンアップに伴い、射程の最大値の制限を事実上無くしましたが、
 これらの計算は値が大きくなると加速度的に重くなっていきます。
 PCの演算能力にもよりますが、あまり大きい値(目安としては10以上)を設定することは推奨されません。
 極めて長い射程のスキルを作りたい場合、射程無制限の設定を使用することも検討してください。

・スキル/アイテム設定の例
 1.射程3、範囲3の攻撃スキル
   効果範囲「敵単体」
   メモ欄に<射程 3><範囲 3> と記入

 2.周囲3マスの味方に有効な補助スキル
   効果範囲「使用者」
   メモ欄に<射程 0><範囲 3> と記入

 3.周囲3マスの敵に有効な攻撃スキル
   効果範囲「使用者」
   メモ欄に<射程 0><範囲 3><地点指定><周囲攻撃> と記入

 4.武器射程に依存する範囲3の攻撃スキル
   効果範囲「敵単体」
   メモ欄に<射程 100><範囲 3> と記入

 5.その場で自分の能力を上昇させ、すぐに再行動するスキル(某ゲームの『精神コマンド』のようなスキル)
   効果範囲「使用者」
   メモ欄に<射程 0><範囲 1><高速行動 100><移動後使用不可> と記入