バージョン0.9.4までは, パピーには Antiword と言うプログラムがあり「MS Word」文書ファイルをポストスクリプトに変換して、 読む事は可能ですが編集はできませんでした。
しかし、バージョン0.9.5では, パピーは wv がビルドインされている Abiword と言うワードプロセッサを得ました。この「Abiword」で、MS文書ファイルのインポートやエクスポートが可能になりました。
注意。「ROXファイルマネージャ」、「Sylpheed」メールクライアントやその他のアプリケーションは「Abiword」を起動できるようにセットされています。「ROXファイルマネージャ」内の、「DOC」ファイルを左クリックすれば「Abiword」が開きます。
「ROX-Filerファイルマネージャ」の設定ファイルは「/root/Choices/」にあります。
「Sylpheed」の設定ファイルは「/root/.sylpheed/sylpheedrc」です。
「Sylpheed」添付用の「MIME」タイプ及び外部のアプリケーションは「/etc/mimetypes」と「/etc/mailcap」で取得されます。
「Seamonkey」もまた「/etc/mimetypes」と「/etc/mailcap」を読み込み、ダウンロードするファイルの「プレーヤ/ビュア」を提供します。
バージョン0.9.4まで、パピーは Ted ワードプロセッサを持っていました。このワープロは「RTF」が本来のフォーマットです。
0.9.5からは、「Abiword」で「RTF」のインポートとエクスポートができます。
もう一度。「ROX-Filerファイルマネージャ」と「Sylpheed」もまた「.rtf」拡張子を持つファイルを認識します。「ROX」の場合では左クリックだけです。
「Excel」表計算ソフトは「オフィススイート」の一部です。
パピーはバージョン0.9.7までは「ABS」と言う表計算ソフトを持っていました。「ABS」は「PET」パッケージとして今でも使えます。マクロを利用して「ABS」形式を「エクセル」形式に変換でき、その反対もできます。ドキュメントは外部パッケージから入手できます。
パピーバージョン0.9.8+は「Planmaker Free Edition」があり、これは商用ソフト「Planmaker」のフリー版です。フリー版は使用制限はありませんが、編集できる行列の最大数に制限があります。特徴は「Excel」形式のファイルを開く、編集、保存する事ができます。「Planmaker」は「PET」パッケージとしてまだ利用できます。
ドキュメントはPDFファイル: planmaker.pdf (「Planmaker」パッケージがインストールされた場合のみ)。
ライセンスはここ: license.txt (「Planmaker」パッケージがインストールされた場合のみ)。
パピーバージョン1.0.4以後は Gnumeric 表計算があり、「Excel」を含むインポート及びエクスポートのフルセットのプラグインを持っています。「Gnumeric」はオープンソースで、フリーで、すばらしいです。
最後に、究極のものが欲しければ、OpenOfficeを利用できます。パピーのライブCDには付属していませんが、「PET」パッケージか「SFS」ファイルが利用できます。後者をお奨めします。「SFS」ファイルが何か知らなければ、http://puppylinux.com/development/package-management.htmをご覧下さい。
そうです。「MS TrueType」フォントはパピーで簡単に使えます -- コピーするだけです(或は、法律問題を気にするなら、パピーのパーティションからWindowsパーティションのフォントにシンボリックリンクするだけです)。
「Abiword」のヘルプページで方法が説明してあります。
ここで言っておきますが、「ODF」は国際標準ドキュメントファイルフォーマットになりました。「Abiword」は「ODF」ファイルのインポート及びエクスポートができます。
イェー!。では「MS Office」はどうかと言うと、マイクロソフト社は「ODF」に関しては強く反対でしたし、今だに狙撃しています。マイクロソフト社の関心はオープンドキュメント標準を 否定 する事で、閉鎖された(秘密の)ファイル形式を武器にして、常に競争に勝つ事です。マイクロソフト社は「Office」の「ODF」のインポート及びエクスポートを提供しませんが、良いことに、某会社がその為のプラグインを開発しました。しかもフリーです。
「MS Office」用の「ODF」プラグインをどこから入手できるか、詳細はまだ知りません。