放ちたい!?放てない!? |
|||
弓道には不思議なクセが2つあるんです。たぶんそのクセになってみないと理解できない奇想天外、摩訶不思議(謎)。ひとつは「矢を放ちたくてたまらない〜」というクセ。もうひとつは「矢を放ちたくても放てない〜」というクセ。弓道をやってない人はなんのこっちゃかわからないでしょう、きっと(^^;)いちおう弓道用語では前者を「早気(はやけ)」、後者を「遅気(もたれ)」といいます。 本とか見ると「弓道最大最悪のクセ」とか書かれてたりするんですよ。そこまで言わなくてもねぇ…。
まずは「早気(はやけ)」についてです。具体的に言うと、弓を引きました。普通弓道では 弓を引ききったら、弦を手から離して矢を飛ばす前に、引ききった状態でしばらく静止 するものなんです。(ほんとは静止してるだけじゃないんだけど、わかりやすいので静止と 言っておきます。)まーその静止にはいろいろと意味がありまして、弓道では非常に重要な 部分でございます。その静止ができなくなっちゃう、すぐに弦を離したくて離したくてしょうが なくなってしまうんです。ひどい人は引き終わってないのに矢を放しちゃう人とかいます (これほんと)。「弦を離さなきゃいいじゃん!」って思うのだけど…出来ないんです。 条件反射か何かわかんないけど とにかく手が離れちゃうんです。不思議だろ〜???
このクセにはまっちゃうと、雑になるし、みっともないし、あんまりいいことってないですね。 もちろん自分も経験してます(でなきゃ、こんな話できない)…この話はまた上級編で 触れようかと思ってます。しかも一回なっちゃうとなかなか直らないんですね。っていうか 完全に直ったって人聞いた事ないよ。早気の症状を静止するに差し支えないほどに 軽くすることはできるけど(これだけでもかなり苦労がいりますヨ。) でも完全に直す事って出来るのかなぁ??わからん。だからこのクセにならないってことが 一番いいことですよね。そのためには…このクセは弓道を始めて、何ヶ月か経って、 的にあてることを覚えてくると出てくるクセで、的にあてることにとらわれてポンポン矢を 放ってると知らないうちにそのクセになってたりすることが多いみたいです。 自分もそうだったなぁ…。と言う事は、常に初心者の状態から、どんなにあたっても あたらなくても一本一本、引ききった後の数秒の静止に気をつけて練習してれば、 まず出てこないクセなんじゃないかなぁー。 これから弓を始める人とかまだクセが出てない人は絶対に注意してもらいたいです。 弓を指導する立場の人もこれだけは十分注意して指導もらいたいですね(えらそう ^^;) ぶっちゃけ、もし弓道に「早気」がなかったら弓道自体、上達するのがどんなに楽になる ことか…
と思う人はかなりいると思いますよ。
これが「遅気(もたれ)」で、字のごとく「早気」とはまーったく逆の症状で、引ききった 静止状態から弦が離せない… つまり矢が放てないのです。実はこれ自分、このクセは 経験してないので、内面的なものはよくわからないんだけど、とにかく辛いようです。 「遅気(もたれ)」で弓道がイヤになってやめちゃった人とかもいるそうです。 しかも早気は まだ的中が見込めるんだけど、遅気はほとんどあたらないそうです。 でもこのクセは そ〜んなになる人ってあんまりいないです。自分もあんまり見たことありません。 と、ほんとにこのクセ経験してないんであんまり勝手なこと言えないんでこれくらいに しておこっとv
|
|||