審査でレベルアップ |
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剣道、柔道がそうのように"道”がつくものにはだいたい審査による”級”とか”段”の 認定がありますよね。弓道も昇級、昇段のための審査がありまして、5級から10段まであるそうです。あと級段とは別に”称号”っていうのがあるらしくて”錬士”、”教士”、”範士”の 順に位があります。やっぱり審査に受かるってことはそれ相応の力が認められるってことだから、なかなかうれしいものです。
審査員の前で矢を2本放ちます。的中も審査基準の対象となりますが、それ以外に 弓の引き方であるとか(正しい射法に基づいて弓をひいてるかなど)、歩き方から立ち方 座り方など、弓道の作法も審査の重要な対象となります。これが実技。 あと学科試験というのがありますが、初段までは普段やってる練習の中でだいたいは 回答出来る程度のものが出題されます。 低段までの審査はこの実技と学科の2つで審査されて、合格か不合格か決まります。 しかし、2本の矢だけですべて決まっちゃうようなモンなんでけっこうシビアです。 けっこう緊張するよ。いちおう審査料ってことでお金払ってるしさ〜、落ちたらお金 もったいないじゃん。
まったく初めての審査は”査定(さてい)”って言って、うける段級を指定しないで 受けるんです。そんで審査されて 認定された段級が自分のスタート地点となります。 でもいきなり10段とっちゃった〜♪ってことはありません(オイオイ)。 学生だとだいたい二級か、上手い人は一級を最初に認定される人が多いです。 初段はどうかなぁ?一般の人はだいたい初段からです。
一応弓道審査規定ではこんなこと言ってます。難しいんでほむま流に訳しますv 三級 … 射の基本動作、弓矢の扱い方稍々整い、秩序ある指導の下に修練を経たと認められた者。 ほむま流訳:弓道における基本動作がちゃんとできてて、ちゃんと練習しましたよっていうのが見てわかる者。 二級 … 修練の程度三級に比べて著しく進歩を認められる者。 ほむま流訳:三級を与えるには十分だけど、でも三級は超えてるよって者(謎)。 一級 … 射の体形(射形)、射の運行(体配)おおむね正しきものと認められる者。 ほむま流訳:ある程度しっかりと弓がひけてる人、弓道作法がある程度しっかり出来る者。 初段 … 射形体配にかなって、矢所の乱れぬ程度に達した者。 ほむま流訳:一級の要素がある程度こなせてて、飛んだ矢があちこちばらばらに行かない者。 二段 … 射形体配共に整い射術の運用に気力充実し、矢所の乱れぬ者。 ほむま流訳:一級の要素がしっかりとこなせてて、気力充実、飛んだ矢がある程度まとまった場所にいく者。 三段 … 射形定まり、体配落着き、気息整って、射術の運用法に従い、矢飛直く、的中やや確実な者。 ほむま流訳:二段までの要素が十分こなせてて、飛んだ矢がまっすぐ飛び、的中がそれなりに安定してる者。
っちゅ〜ことです。でも、この弓道審査規定でいくと、二段までは的にあたらなくても
別にいいじゃん! 実際、2本全部あたっても落ちる場合もあるし、まったくあたらなくても 受かるケースというのはたくさんあります。でも現実問題、あたったほうが受かる確率は 高いです(爆)。それでも長い目で見たときに、初段くらいまでは的中よりもある程度の レベルできっちり弓をひけてるかどうかの方を大事に して欲しいというのが経験者としての 本音でございまする…。
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